日本語教育機関を運営されている皆さま、こんにちは!「じぇっぽ」編集部です。
2025年6月、第3回目となる認定申請の機関数が公開されました。
今回の申請数は過去最多の74機関。制度スタートから約1年が経ち、いよいよ本格的に動き出してきた印象です。
すでに申請を済ませた学校さんもあれば、
「うちはまだこれから…」「認定、気になるけど時期が分からない」
——そんな声も、私たちのもとには多く届いています。
そこで今回は、これまでの申請状況をデータで振り返りながら、今後いつ申請するのがベストなのか?
認定のスケジュールと合わせて、一緒に考えてみたいと思います。
「いつ出すべきか?」を考えるヒントになれば嬉しいです!
認定申請、気になっていませんか?
「うちも申請すべきなのかな…」
「どのコースで申請すればいいか分からない」
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申請数の推移を見てみよう
まずは、これまでに発表されている認定申請・結果のデータを見てみましょう。制度が始まってから、現在までに3回の申請期間がありました。
申請期間や認定日と合わせて、申請数、そして認定された数、残念ながら不認定になった数、そして申請を取り下げた数をご紹介しますね。
申請期間(結果発表日) | 申請機関数(うち告示校) | 認定機関数(うち告示校) | 不認定機関数(うち告示校) | 取下げ機関数 |
---|---|---|---|---|
第1回(令和6年度1回目) (認定日:R6.10.30) | 72機関(20機関) | 22機関(7機関) | 3機関(0機関) | 36機関 |
第2回(令和6年度2回目) (認定日:R7.3.31) | 48機関(16機関) | 19機関(5機関) | 0機関(0機関) | 29機関 |
第3回(令和7年度1回目) (申請受付終了:R7.4.15) | 74機関(34機関) | (審査中) | (審査中) | (審査中) |
いかがでしょうか?
第2回では第1回に比較して申請数が減少しましたが、第3回になって再び申請数が増えているのが分かります。特に、告示校の申請が増えたことに注目してください。多くの学校さんが、「そろそろ申請に向けて動かなきゃ」と考え始めている様子がうかがえます。
これから申請するなら、いつがいいの?
「よし、うちも認定申請しよう!」
そう思ったときに、まず気になるのが「いつ申請すべきか?」というスケジュールの話です。
制度上、既存の法務省告示校は2029年3月31日までに認定を受けていなければ、留学ビザで学生を受け入れられなくなると定められています。
そして、この認定を受けるための制度上の“最後の申請チャンス”は、2028年春の第9回申請とされています。
「じゃあ、2028年春に出せばいいのでは?」と思った方へ
たしかに、申請するだけなら2028年春でも可能です。
でも、そこで初めて申請して不認定になった場合、どうなるでしょうか?
タイミング的に再申請が次回では難しいので、次に申請できるのは1年後の2029年春になります。
つまり、2029年3月31日の時点では、まだ認定されていない状態になってしまいます。
「じゃあ、2027年秋に申請すれば間に合う?」と思った方へ
実はこれも、ギリギリで危ない選択です。
2027年秋に申請し、もし不認定になった場合、その次の申請は2028年春には間に合わない(結果が出るまでの間に事前相談の予約時期がある)ため、再申請は2028年秋になります。
そして、その結果が出るのは2029年の4月末ごろ。
では、いつ申請すればリスクが少ないのか?
ポイントは、不認定になっても再申請する時間的な余裕があるかどうか。
この観点で考えると、2027年春までに初回申請を済ませておくことが、もっとも安全な選択になります。
さらに言えば、2026年春〜2027年春にかけてが「申請のピーク」になる可能性も高いと考えられます。
申請回 | 申請期間(およそ) | 認定時期(およそ) | もし不認定でも再申請できるチャンス | 推奨度 |
---|---|---|---|---|
第4回 | 2025年秋 | 2026年春 | 第6回、第7回、第8回、第9回 | ★★★★☆ (準備できているなら早めが◎) |
第5回 | 2026年春 | 2026年秋 | 第7回、第8回、第9回 | ★★★★★ (実質的な「山場」) |
第6回 | 2026年秋 | 2027年春 | 第8回、第9回 | ★★★★☆(準備次第でこのタイミングの申請になる学校も多くなりそう) |
第7回 | 2027年春 | 2027年秋 | 第9回 | ★★☆☆☆ (再申請できるが、時間はタイトに) |
第8回 | 2027年秋 | 2028年春 | なし | ★☆☆☆☆ (経過措置期間中の再申請はできない) |
第9回 | 2028年春 | 2028年秋 | なし | ☆☆☆☆☆ (制度上の最終申請。不認定なら間に合わない) |
この表を見ると、2026年春の第5回申請が、万が一の場合にリカバリーできるチャンスを複数回残しつつ、準備期間も確保しやすい、現実的な「山場」になる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
もちろん、準備がしっかりできていれば、2025年秋の第4回申請を目指すのも良い戦略です。早めに認定を受けることで、学校の安定運営につながります。
逆に、2027年以降の申請になると、不認定だった場合の再申請期間が短くなり、かなりタイトなスケジュールになってしまいます。あの膨大な申請書類を短期間で修正して再提出するのは、かなりの労力ですよね。
まとめ|「早め・確実に」がいちばん安心
これまでの申請状況を見ると、認定制度への関心は高まっており、今後ますます申請する学校が増えることが予想されます。
皆さんの学校の状況に合わせて、無理のない計画を立て、計画的に準備を進めていってくださいね。その準備こそが、申請成功、そして認定後の質の高い日本語教育につながるはずです。
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申請準備を進めるにあたって役立つ記事や、個別のご相談も受け付けておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
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